漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
柿の葉の新緑がまぶしいこの頃です。
柿のヘタがしゃっくりに効くのをご存知でしたか?
以前、肺がんの手術のあと、しゃっくりが1週間も夜昼止まらなくなり、大学病院から「柿のヘタを出してください」という紹介状を持って、60代の男性が家族に付き添われて来店されたことがあります。
一分おきに「ヒック、ヒック」と絶えずして、それは苦しそうでした。
柿のヘタだけでは効きませんでした。
そこで術後で真っ青な顔をしているので、体を温め、食欲を出す漢方薬と柿のヘタを一緒に煎じてもらいました。
そうしましたら、びっくりしたことに、ピタッとしゃっくりが止まったのです。
体力がないので来店できず、自宅に来て欲しい、ということで、ご自宅にうかがって顔色や、舌の色を見て、体調に合わせた漢方薬を出しました。
肺がんの末期でしたが、苦しむことなく亡くなられました。
前日までご自宅を訪問して、ご家族に「大往生でした」と大変感謝されました。
ちなみに柿の葉は冷やす作用があり、高血圧の人のお茶によいと、日本では昔から飲まれています。
その場合は、これから緑が濃くなる6月頃採ると有効成分が多く、その葉を乾燥させて飲みます。
国際中医専門相談員 薬剤師 植松 光子
TEL:049-245-6637
住所:埼玉県川越市砂新田2-8-7